災害をなくすことはできませんが、被害を抑えることはできます。
そのためには、災害に対する正しい知識を学び、ふだんから対策を考えておくことが重要です。
富山県の活断層
富山県には多くの活断層があることが知られていて、これらが活動すればM7クラスの
大地震になると推定されています。
射水市に大きな被害をもたらすと想定される「呉羽山断層帯」について、30年以内に地震が
発生する確率は、ほぼ0%から5% 全国第20位となっています。
(地震調査研究推進本部 平成21年7月)⇒呉羽山断層帯(被害想定)
(※参考 「阪神・淡路大震災」直前における地震発生確率 0.02%~8%)
建物の耐震性を確認しましょう
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震では、被害者の多くが建物の倒壊によって命を
落としました。「わが家で死なない、ケガをしない」ためにも、災害に強い安全な家づくりができて
いるかどうか確認してください。
弱い部分があれば補強するなど、早急に対処しましょう。
実際に、チェックしてみよう!⇒耐震チェック
チェック1 昭和56年以降に建てられたものか
チェック2 過去に災害に遭ったことがあるか
チェック3 地形や地盤は固いか
チェック4 建物の基礎や土台はしっかりしているか
チェック5 建物の形や壁の配置
地震に対する備えで重要な住宅の耐震化。支援制度を利用して、
耐震診断や耐震改修を行いましょう。
※耐震診断及び耐震改修に関するお申し込み・お問い合わせ
⇒ 射水市建築住宅課、(一社)富山県建築士事務所協会まで
家具の固定や配置の見直しで「安全空間」を確保しましょう
建物が無事でも家具が転倒すると、その下敷きになってケガをしたり、室内が散乱することで
逃げ遅れたりする場合があります。
家庭での被害を防ぎ、安全な逃げ道を確保するためにも、家具の転倒・落下防止対策を
行いましょう。
実際にチェックしよう!⇒安全な室内空間チェック
チェック1 寝室にはなるべく家具を置かない
チェック2 玄関や通路にものを置かない
チェック3 家具は倒れないように固定する
チェック4 ガラスに飛散防止フィルムを貼る
チェック5 照明器具は落ちないように固定する
≪家具の固定(例)≫
タンス L字金具や支え棒などで固定します。
二段重ねの場合はつなぎ目を金具でしっかり連結します。タンスの下にストッパーを
差し込んで壁にもたれ気味にしておきます。
食器棚 L字金具などで固定します。扉が開かないように留め金具をつけます。
棚板に滑りにくい材質のシートなどを敷きます。ガラス部分は飛散防止フィルムを貼ります。
本棚 タンスと同じように壁に固定します。
ベルトや紐を取り付けて本が飛び出さないようにします。重い本は下段に入れます。
冷蔵庫 裏側にある取っ手にベルトを通して固定します。
テレビ なるべく低い位置に置いて、底面に耐震粘着マットをはって
台と固定する。
イラストを見ながら、実際に固定してみよう!⇒家具の転倒防止対策